2021/10/05

少年野球の夏を乗り切る!熱中症対策お役立ちアイテム6つ

真夏

前回、「チームで対策したい、少年野球夏の熱中症対策のポイント7つ」では、少年野球チームに所属する子どもの保護者が中心となって行う熱中症対策をお伝えしました。

大きなクラブチームのように豊富な資金と設備があればいいのですが、地方のスポ少レベルではまずは個人の熱中症対策を十分に行うことが必要です。

今回は、6-9月の熱中症多発時期に我が家で大活躍のグッズについてまとめました。

1.クーラーボックス

夏といえば、クーラーボックス。少年野球でも大活躍中です。

うちのチビのクーラーボックスは『サンカ クーラーボックス 7L』。携帯性を重視してなるべく軽くて(約1.2kg)、野球は荷物が多くなりがちなので肩ベルト付きのものを選びました。小学生で体重(38g)がまだ軽いので椅子代わりによく座っています。

クーラーボックスには以下のものを入れています。

  • スポーツドリンク500ml×1本
  • ペットボトルのお茶500ml×1本(予備)
  • 『アミノバイタル ゼリードリンク ガッツギア』
  • 『塩分チャージ レモン味』と小さなチョコなどのおやつ
  • 『ザムスト アイスバッグ Mサイズ』
  • スポーツタオル
  • 日焼け止めとリップクリーム
  • 保冷剤『ロゴス(LOGOS) 保冷剤 倍速凍結・氷点下パックM 』
クーラーボックスの中身

これだけたくさん入っても、ちゃんと蓋はしまります。

お昼近い試合でおにぎり持ちの時は、ガッツギアや予備のお茶、タオルを抜けばおにぎりを入れることもできます。試合の応援に行くので、試合前に抜いた分を補充すれば大丈夫です。

2.スポーツドリンク

水分とミネラル補給の一つとして、スポーツドリンクを午前・午後の練習(約5時間/回)それぞれ1本持たせています。

以前は手作りスポーツドリンクを持たせていたのですが、既製品の味にはかなわず飲み残してくるように。飲んでくれなければ意味がないので、今はチビのお気に入りの『アクエリアス』を持たせています。

最近はアイススラリーといって、シャーベット状の飲み物を取ることで体の内側から体温を効率よく冷やす方法が注目されています。プロ野球の東北楽天ゴールデンイーグルスが取り入れたり、大塚製薬から『ポカリスエット アイススラリー』が発売されています。

うちは試したことはありませんが、大人でも一度に100g前後が現実的な量だそうなので、少しずつこまめに飲む管理ができる高学年の子にはおススメかもしれませんね。そうでないと飲み過ぎて体調を壊す可能性の方が高いと思います。

アイソトニック?それともハイポトニック飲料?

実は、スポーツドリンクには、

  • アイソトニック飲料
  • ハイポトニック飲料

の二種類があります。主な違いは以下です。

  アイソトニック飲料 ハイポトニック飲料
浸透圧 等張(体液に近い) 低張(体液よりも低い)
糖質(炭水化物) 約4~8% 2%前後
食塩相当量 0.1~0.2% 0.1%程度
特徴

・糖質が多いため長時間運動する際エネルギー源となる。
・体液に近い浸透圧のため、水分・糖質・塩分がバランスよく吸収される。
・発汗により体液が失われると吸収速度が落ち、胃にたまりやすい。(一般的に運動前の摂取を推奨)
・糖分の取りすぎに注意が必要

・運動時の腸管からの水分吸収が早い。(一般的に運動中・後の摂取を推奨)

なるほどー。じゃぁ運動中の水分補給用にハイポトニック飲料を取り入れてみよう!

味にうるさいチビのため、ドラッグストアで手に入るハイポトニック飲料をいくつか購入して二人で飲み比べをしてみました。

  糖質 食塩相当量 チビの感想
キリン ラブズスポーツ 3.4g/100ml 0.13g/100ml 4本の中で一番飲める。
ポカリスエット イオンウォーター 2.7g/100ml 0.10g/100ml 微妙
アミノバリュー4000 3.6g/100ml 0.124g/100ml まずい
VAAMスマートフィットウォーター 0.72g/100ml 0.1g/100ml 香料がきつい。

あくまでもチビの感想です。たしかに、『VAAMスマートフィットウォーター』はカロリーゼロですが、ケミカルな味が強かったですね。

結局、

アクエリアスがいい!

というチビの意見により、我が家のハイポトニック飲料導入は見送られたのでした・・・。飲んでもらえないとどうしようもないです。

ちなみに、アクエリアスの成分は、炭水化物 4.7g/100ml・食塩相当量 0.1g/100mlです。やはりハイポトニック飲料に比べると糖質が高いです。ガッツリ練習しているのと、アクエリアスを毎日飲んでいるわけではないので、カロリーについて心配はしていません。

3.ガッツギア

夏場に5時間もの練習をしているうちのチーム。練習時間に関しては見直しが必要だと思います。一番暑かった8月初旬ごろは、午後の練習を中止にすることもありましたが、当日午前に決まるので行き当たりばったりなところが否めません。

水分補給も大切ですが、長い練習でカロリー消費もします。お手軽なエネルギー補給として、『アミノバイタル ゼリードリンクガッツギア』をクラーボックスに入れています。チビの好きな味はマスカット。

他にも、おやつ用として小さなお菓子を入れています。ファミリーパックのものは、個包装でサイズも小さいのでおススメです。うちでは、『キットカット ミニ オトナの甘さ 13枚』や『カントリーマアム チョコ まみれ』も数個入れています。クーラーボックスに入れておけば溶けません。

あくまでも補食用なので、全く食べないこともあります。6年生なのでその辺りの調整は自分でしています。

4.ザムスト アイスバッグ

熱中症対策のためチームで氷を準備していますが、こちらは気分が悪くなった子やケガをした子のクーリング用なので、自由に使えるものではありません。

そこで、好きな時に使えるように個人用の氷のう『ザムスト アイスバッグ Mサイズ』を用意しています。

熱中症予防のためでなく、スポーツをするなら知っておきたい「RICE」処置にも使えるようにするためです。

RICEとは、

  • Rest(安静)
  • Icing(冷却)
  • Compression(圧迫)
  • Elevation(挙上)

ケガをした初期の段階で腫れをなるべく小さくしておくことが、その後の治りを早くするとされています。オムロンの「RICE(ライス)処置とは何か?肉離れ・打撲・捻挫の応急処置」ページがわかりやすいと思います。

ザムストのアイスバッグは肌触りもよく、口が大きいので氷を入れるときのストレスもありません。100円ショップなどで安く買えますが、水漏れしたりバッグが硬くて使い心地がイマイチでした。

5.2リットルの水筒

前述しましたが、うちのチームは練習量が無駄に長いです・・・。1日でトータル8-9時間程度か、お昼近い試合だとおにぎり持ちでずっと屋外で過ごすことも。

チビには長時間水分を確保できるように、2リットルの水筒『サーモス 水筒真空断熱スポーツジャグ 2.0L』と500mlのスポーツドリンク1本の計2.5リットルは最低でも持たせています。猛暑日と呼ばれる気温35℃以上が予想される日は、500mlのペットボトルのお茶をさらに1本追加しています。

・・・ただ、そんな日に練習をさせていることは問題だと思います。急遽午後は中止になることもありますが、この辺り監督の意識を変えて欲しいところです。残念ながらなかなか伝わらないのが現状です。

日本スポーツ協会の「スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック」には、

水分補給量の目安として、運動による体重減少が2%を超えないように補給します。

スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック P.12より一部抜粋

とあったので、実際に練習前後に体重を測定してみました。

練習時間 気温 水分摂取量 体重増減
5時間 30℃ 約2000ml ±0g

体重の大きな増減もなく、30分あたり200ml(約コップ1杯)の水分摂取だったので、今持たせている水分量は適切なことがわかりました。

ご家庭でも一度体重を測定してみましょう。お子さんがちゃんと適切な水分量を取っているのかがわかりますよ。

6.氷

氷

毎週末大量に必要なもの、それは氷。

  • 『ザムスト アイスバッグ Mサイズ』用
  • 水筒用
  • チーム用(当番時のみ)

夏は最低でもこれだけの氷を準備しています。お茶も一日2回沸かしますし、氷は本当にたくさん使います。

我が家は自動製氷機を使っていないので、水筒用に『スティックアイストレー』を使い、その他は通常の製氷皿を使っています。夏場は3つの製氷皿が冷凍庫に並ぶことになります・・・。兄弟で少年野球チームに入れているご家庭では、野球専用の小型冷蔵庫を使用されているケースも。

夜の晩酌で氷を使って、うっかり作り忘れる・・・なんてことが朝判明したら、夫婦仲にヒビが入るかもしれません(笑)。気を付けましょう。

番外編:使われなかったグッズたち

とにかく暑い夏を少しでも快適に過ごせるようにと、以上のグッズ以外にもいろいろと購入しました。うちでは使われなかったグッズたちもご紹介したいと思います。

  • 『リズム(RHYTHM) 携帯扇風機』
  • 『冷感タオル』

リズム(RHYTHM) 携帯扇風機

購入して最初の頃は、物珍しさもあって自分だけでなく、チームメイトに扇風機をあててあげたりしていましたが、

んー・・・別にいらない。

と言われてしまいました。

『リズム(RHYTHM) 携帯扇風機』は2020年モデルのカラビナ付きなので、カバンにひょいと引っかけられるし、バッテリーも約11時間持つので、充電してあれば切れることもありません。

チビは使いませんが、私が試合観戦したりお手伝いに出かけるときに使っています。

冷感タオル

濡らすと冷たく感じる『冷感タオル』。首に巻くと気持ちいいですよね。

ところが、

・・・そんなに涼しくないし、水が垂れるのがイヤ!

しっかり絞ると涼しさを感じないし、濡れたタオルが汚れないように別袋に保管するのも面倒・・・。ということで、普通の『スポーツタオル』をクーラーボックスの保冷剤が当たるところに入れて冷たくして使っているようです。

子ども自身もいかに涼しくするか?工夫しています。

おわりに

個人とチームでしっかりと熱中症対策をしていますが、グッズを買い揃える以外にも大切なことがあります。

  • たっぷり睡眠
  • しっかりご飯
  • 体調不良時は休ませる

基礎体力がなければ、暑い夏を乗り切ることは難しいです。

熱中症グッズを上手く取り入れながら、安全に楽しく子ども達に野球をプレーさせてあげたいですね。