雨。スローモーションな人、もの。
9月に入った途端、朝夕の空気がひんやりと感じるようになりました。
今日は雨。
人生で何度も経験した『雨の日』なのに、今日はちょっと違っていました。
雨と小学生
雨の朝。
サラサラと細ーく降り続く雨の中を、黄色い傘さして、お友達と学校へ行く息子。
「後ろ向きで歩くと、雨が当たらないよー。」
なんて、Aくんが言うと、
「ホント?ホント??」
と3人そろってクルリとこちらを向いて、後ろ歩き。
「ホントだー!」
「ホントだねー!!」
「でも、ランドセルと足が濡れるけどね~。」
あはははは。
・・・
玄関先で見送る私には、なぜか、すべてがスローモーションに見えた。
クルクルまわる傘
歩くたびにはねる足元の水しぶき
子ども達の笑顔
・・・
なんだろう・・・
きっと、幸せとか生きてる喜び、っていうんだろうな。
雨と学生さんとお勤め人さん
雨の朝。
オットくんを車で送って行った帰り。
立ちこぎで全速力で学校へ向かう男の子
信号が変わった途端、横断歩道へ飛び出す、カッパ姿の学生さんたち
傘があるのに、なぜかささずに、ずぶ濡れになって信号待ちをしているお勤め途中のお姉さん
・・・
せわしなく動くワイパーの合間に見えた人たちが、なぜか、すべてがスローモーションに見えた。
なんだろう・・・
たぶん、みんな頑張って生きてるね、って愛おしい気持ちなのかな。
もうすぐお誕生日おめでとう
若い頃はこんなスローモーションに、なんなら切り取った写真のように周りの風景が感じられることなんてこれっぽっちもなかった。
表情筋もお腹もおしりも、重力にはあがなえなくなってきて、それなりに年をくってしまった。
でも、
ピチピチだった、ティーンや、バリバリ働いていた20代の頃より、今の自分が好きだ。
年を取るのも悪くないじゃん、なんて思えるようになっちゃった。
実はここ最近は、自分の誕生日なんて、忘れていることがほとんどだった。
今年もそう。
日々は、お天道様の高さと気温の違いと、日月火水木金土の曜日でできているような、そんな慌ただしい毎日。
今朝の雨とスローモーな中で出会った人たちの姿は、ついつい忘れがちな、「今、ここ」の感覚と、それを感じられる喜びを思い出させてくれた。
ゆっくり、ゆっくりね。
私も含めて、みんな尊い存在、と言い切っちゃおう。
そして、
もうすぐお誕生日おめでとう、私。
おわりに
朝っぱらから不思議な感覚で、ブログに残したくなってしまった。
はて、これも雨のなせる業?
さいごに、
この世に生まれる、というチャンスを与えてくれた、両親と地球にありがとう。