ホームステイよりも短期親子留学よりも、だんぜんおススメ『お泊り会』。
長期親子留学を一時期真剣に考えていた、ふくこ(@fukufukulog)です。
親子英語、なんていうジャンルにもハマっていたこともありましたしね、子どもをプレスクールにも通わせたこともあります。
幼児英語教材もいっぱい持ってました。
DWEとかWKEとかですね。(あえて、略語)
今では、私にとってはいい思い出だけど、必要じゃぁなかったよね、ということで落ち着いています。
他のことにお金かけたかったな~と。(笑)
(いや、笑ってる場合じゃなくて、スポンサーさん無駄遣いごめんなさい。)
親子留学やホームステイが低年齢化して久しいですね。
少子化でお金かけられる家庭はかけられるし、日本国内ってなんだか閉塞感あるような気がするし、英語も教科化されるし・・・で、今後も注目されていくんでしょうね。
が、あえて私はホームステイより親子留学よりも
お友達のおうちでのお泊り会
を押しますよ。
もちろん、日本国内です。
とっても身近な異文化交流
ほとんどの現代っ子は、ホントーに狭い範囲でしか行動も交流もしていません。
外で遊ぶ姿を見かけることもめっきり少なくなり、地域で子どもを育てる、なんて意識も薄い。
幼稚園か小学校と家の往復、そこに習い事の往復が入るぐらいで、行動範囲がとても狭いですから、出会う人、築くことができる異年齢の人間関係なんてしれています。
ちっちゃなちっちゃな、
「ボクんち・ワタシんち」
という狭ーい世界=国で過ごしているようなものです。
だから、うちの常識は外でも常識なんて、勘違いも起こりやすい。
例えば、この前のお泊り会で、自分のお皿に盛りつけられたものを全て食べる前に、好きな鶏肉の煮込みをお変わりしようとしたAくん。
「はい~、自分のお皿が空っぽになったらおかわりO.K.がウチルールで~す。」
と教育的指導。
他にも、ウチでは、ご飯を全部食べないとデザートはありません、とかね。
事前情報で、もちろんアレルギーや嫌いな物や食べられる量も聞いています。
すんごい体格いいのに、食事はあまり進まない、とか他にも言動見てると、甘やかされてるなぁ~というのがよくわかります。
何かしたいと思っても、親じゃないから細かく察してもらえない。
ということは、自分から言いたいことをわかってもらえるように説明しなくちゃいけない。
小学校低学年なんて、母国語のコミュニケーションも発達途中です。
普段使い慣れている日本語だから、心理的なハードルも低くなります。
(これに関しては、短期留学ではありませんが、一家で海外に滞在した際に、引っ込み思案だった当時幼児だった息子を無理やり現地保育園へ入れて、辛い思いをお互いにした、という経験があります。大人が思っている以上に、言葉含め子どもの心理的負担は大きいということを思い知りました。)
自分の家や、自分の振る舞いが全てではない、ということを知ること。
経験が極端に少ない今の子どもたちにとって、お友達のおうちにお泊りする、なんていうのは、
異文化交流
なんですよ。
短期留学、ホームステイ・・・そんなに魅力的??
我が子をバイリンガルに!
異文化交流でグローバルな視点を!
・・・
あぁ、わかります。
夢を持っちゃう気持ち。
正直、英語力は公立中学の義務教育レベルでスタートして自力でつけていけば十分ですよ。
小学生で英語ペラペラ~、って方もいらっしゃいますけど、英語を日本語がペラペラな小学生、と単語を置き換えてみましょう。
所詮、子どもは子どもなんです。
大人の会話とはレベルが違うことはわかると思います。
大切なのは、何を感じて・考えて、どう伝えるか?
中身がお粗末じゃ、相手にもされません。
私自身、TOEIC850点・日常会話はあたって砕けろ突撃English(ブロークンとも言う。)レベルなので、偉そうなこと言えないんですけどね。
帰国子女で日本語も他の言語もバランスよく・・・って、社会で活躍されている方は、ほぼ、ご自身で高い語学力をキープするだけの努力をされています。
だいたい、国際的に活躍!とかって、子どもが決めることですしねぇ・・・
お泊り会で浮いた費用は将来の教育費へ
例えば、比較的安くて最近人気の東南アジアでの短期親子留学でも、なんだかんだで20万ぐらい~でしょう。
英語力を本気でつけたいなら、数週間の滞在じゃ無理です。
年単位で考えないと。
そうすると、今度はアイデンティティの問題も出てきます。
私は何人なんだろう??と深く深ーく悩むティーンはいるのです。
短期親子留学などは、英語学習を親子で続ける刺激になるかもしれませんが、日常生活を送る上でめっちゃ違和感のある英語という言語を、年齢相当並みに幼い子どもに身につけさせよう、っていうのは時間もお金も労力も想像以上にかかります。
教育費だって、小学生時代よりも中・高・大学生と大きくなるにつれて、どんどん膨らみます。
社会経験が極端に乏しい現代っ子は、まずはお泊り会で社会性を身につけて、いろいろな視点で物事を見ることを知る機会を作るのが、一番地に足着いた子育てじゃないでしょうかね?
うちで泊まったら、次はお宅で。
費用は持ちつ、持たれつですし、海外滞在に比べたら断然お安いです。
しつけも地域のみんなで
いや、お友達の家とか、近所付き合いとか、メンドクセー。
ってのもわかります。
実際、大人はメンドクサイです。
でもねー、今って関わり合いが無さ過ぎる、って思うんです。
近所のうるさいおじさんやおばさんに叱られることもなく、公園で異年齢の集団遊びもなく、塾に習い事に忙しく、遊んでるなと思ったら無言でそれぞれゲーム・・・
昔が良かったというわけじゃないけれど、人とのナマの関わりが極端になくなってしまってます。
この「極端さ」が問題かと。
子どもが接するのは、チヤホヤしてくれるじぃじ・ばぁばに、あれしなさい・これしなさいとうるさい親、画面越しのテキスト(LINEやメール)だけ、なんていう家庭がほとんど。
親(だいたいが母親)も「頼れない」と思い込んでいるから、必死に一人で頑張ってるけど、限界があるから、子どもにガミガミ言わずにいられない。
もっと、みんなで子どもを育てていこうよ、って言いたいんです。
社会の仕組みが変わるのをボケっと待ってたら、その恩恵を受ける前に自分の子どもも、知ってるあの子もこの子も大人になっちゃう。
大人はメンドクサイかもしれないけど、子どもはすっごく楽しみにしています。
自分の家から飛び出して、地域のゆるいつながりができると、結局それが子育てがラクになることにつながると思う。
それはご近所づきあいも同じ。
うちの近所も、例外ではなく、ご近所さんとのお付き合いをお互い必要以上に遠ざけているような感じ。
深入りするな、深入りさせるな、的な。
もちろん、深入りする気はないけれど、なんかもうちょっとガード低くなんないかな?と思うのです。
みんな子ども時代があったんだし、もう少し温かい目で見守っていただくためにも、ゆるいご近所付き合いの復活を望んでいるお節介なおばちゃんです。
おわりに
たまたま企画した、息子のお泊り会。
彼らの様子を見ていて、自分の語学学習経験からふと、これって最小単位の異文化交流じゃん!と、おもわず記事にしてしまいました。
一気に視点を海外へ移すのではなく、もっと身近なところで子ども達の視点を広げることは可能なんじゃないかな?と思うのですが、いかがでしょう??
・・・
もちろん、お金がたんまりある方は、留学でもなんでもご自由に。