2020/12/15

気になる?コザクラインコの鳴き声の大きさ

うるさい

今や我が家の、というかチビと私にとってのアイドル、コザクラインコのあんこちゃん。

実は、最後の最後までコザクラインコをお迎えするかどうか、とっても迷っていました。その理由は、

鳴き声の大きさ

です。今回は、飼う前に考えていた鳴き声対策と、実際にコザクラインコを飼ってみて、その鳴き声はどうだったのか?をお伝えします。

コザクラインコの鳴き声は大きいと有名

私の手元にある飼育本、『かわいいインコとの暮らし方』には、各種インコ紹介ページに参考情報の一つに「声の大きさ」が掲載されています。コザクラインコは5段階中の4。紹介されている小型インコ5種類の中で一番鳴き声が大きいとされています。

トリと言えば、イメージするのが甲高い鳴き声。私は家にいることが多いので、一日中キーキー鳴かれるのは辛いです。

飼うなら声の小さいサザナミインコかせいぜい、セキセイインコぐらいで・・・と思っていましたが、インコ飼い初心者が、コザクラインコに決めた理由  でも書きましたが、結局「うるさい」と言われることの多いコザクラインコを購入することになりました。

「鳴き声うるさいんでしょ?んじゃ、飼うのは反対!!」

と言う、お兄ちゃんを納得させることができる騒音対策は可能なのか?早速調査に入りました。

ペットショップで聴き比べ

まず向かったのは、これまで何度も足を運んだホームセンター付属のペットショップ。コザクラインコと他の小型インコとの鳴き声の大きさの違いをじっくり体感するために、ケージの前やしばらく離れた所から、としばらくウロウロ。

当時はたまたまコザクラインコが3匹待機していて、お互いに「ピィッ!ピィッ!!キィ!!!」と鳴き声合戦をしていたので、そりゃもう、うるささは半端なし。おまけに店内が広いので、鳴き声が響き渡り、これではあまり参考になりませんでした。

コザクラトリオの隣で一人(?)静かに佇む、サザナミインコ・・・。これはやっぱり選択を誤ったのでは?と不安になりました。

次に向かったのは、繁殖から販売までを手掛ける地元ではそれなりに有名なバードショップ。

こちらは狭いケージの中にインコ達がひしめいているので、どれもこれもギャーギャーすごい叫び声が・・・。

コザクラインコよりもボタンインコの方がうるさかったかも??という微妙な感想を抱きつつ帰宅しました。

結局ペットショップでの調査はあまり参考にならない、ということがわかりました。もし、身近にインコを飼っているお知り合いがいらっしゃるようでしたら、ぜひお宅にお邪魔させてもらうことをおススメします。

実際に室内で飼うとどんな感じか?を体感できます。

我が家の場合、それがかなわなかったので、「コザクラインコの鳴き声はうるさい」という前提で鳴き声対策を考えることにしました。

鳴き声対策調査

防音対策で色々と調べてみると、皆さんご苦労していらっしゃるようです。

  • 防音材を使って自作(参考記事:インコ防音効果結果
  • 防音カーテン取り付け
  • 防音ガラス取り付け
  • 防音シートや防音壁の設置
  • アクリルケージを自作

などなど。

防音と一口に言っても、

  • 吸音材
  • 遮音材
  • 防振材
  • 制振材

と様々あるようで・・・。(参考ホームページ:ソノーライズ株式会社『防音材の選び方と使用方法』)

効果的な防音方法は?と考えると混乱してしまうし、自作に関してはその行程を見るだけでギブアップ。そんな根気がありません。

値段は20,000円~と高いですが、まずは既製品のアクリルケージに目をつけておきました。

アクリルケージ

アクリルケージはお高いです。高いけれどお兄ちゃん含め家族みんなが納得するかたちでインコさんと暮らしていきたい。

というわけで、いよいよ騒音対策が必要だ!となったら、

以上の2種類のアクリルケージの購入を検討することで、お兄ちゃんには納得してもらえました。

本で対処法を学ぶ

ワンコを飼う前にも飼育本やしつけ本を片っ端から読んだ私は、インコを飼うと決めた際もやっぱり関連本をたくさん揃えました。(その時の記事は、「インコ初心者におススメ。飼う前に読みたい本」  にまとめました。)

一般的な飼育本にも「呼び鳴き」「噛む」「毛引き」などのよくあるトラブルに対する対処法が掲載されていますが、ページの関係であまり詳細には書かれていません。

『インコ&オウムの困ったお悩み解決帖』には、ケーススタディとしてトラブルへの対応が詳しく載っているので、飼い主としての心構えができておススメです。

鳥さんって、賢いんだなぁ・・・というのが、この本でよくわかります。

実際の鳴き声の大きさ

生後約2か月で迎えたあんこちゃんも、お迎えすぐに風邪を引いてしまったこと(詳細は、インコが風邪をひいた!治療と看病の実際  )もあったけれど、もうすぐ1歳の誕生日を控え、立派な成鳥になりました。

大人になったコザクラインコの鳴き声の実際は・・・?

全然気にならないレベル

でした。

具体的にどんな様子なのか、詳しく記していきます。

呼び鳴き?

インコ飼いの皆さんの頭を悩ませるトラブルの一つ、呼び鳴き。

呼び鳴きとは、

人の姿が見えなくなると鳴き続けることを「呼び鳴き」といいます。甘えん坊のインコに多い問題行動です。

『必ず知っておきたいインコのきもち』

あんこちゃんはチビが大好き。

朝一番に私が階段から降りてきても無反応なのに、チビが下りてくる足音が聞こえてくると、

「チュン!!」

と元気に鳴きます。もちろん、扉の向こうのおやすみカバーの中からです。

あんこちゃんが唯一呼び鳴きをするのは、

  • 朝の掃除でエサ入れなどを洗いに部屋を出たときの数分

これだけです。

しかも、ワンコと同居生活のため事故防止として扉は必ず閉めて掃除を行っているのでそれほど鳴き声も響き渡りません。

実際のあんこちゃんの呼び鳴き音声です。扉越しに録音しています。

チビが学校や外出から帰ってすぐは、うれしくてしばらく鳴いていますが、朝のケージ掃除の時ほどではありません。

飼い主さんベッタリのコザクラインコにしては、アッサリした性格なのかもしれません。もしくは、呼び鳴きにいちいち反応せずに、静かにしているときも私たちからあんこちゃんに話しかけて褒めたりしていることが、呼び鳴き対策になっているのかもしれません。

あんこちゃんの鳴き声タイムスケジュール

一日の中であんこちゃんはどんな時にどれぐらい鳴いているのかな?と思い、調べてみました。

時間帯 頻度
朝のケージ掃除 チビが席を外す間(約3分)
~10時 ウトウト&一人遊び 1時間に数回程度
日光浴(1-3時間) 外の鳥に反応して時々鳴く
~16時 ウトウト&一人遊び 1時間に数回程度
チビ帰宅 帰宅直後だけ一時的によく鳴く
~18時 時々食器の音に反応して鳴く程度
放鳥 チビと一緒に歌ったりまとわりついたり
夕食時 一人遊び&チビを見て一緒にゴハン
20時~(就寝) チビの声が大きく聞こえると反応して鳴く 数回程度

扉で十分な防音効果

朝のケージ掃除の時ぐらいしか「よく鳴いているな~。」という状態にならないあんこちゃん。

先ほども書きましたが、掃除はワンコとの接触を避けるためにリビングとの仕切りの扉は閉めて行っています。

扉と言っても半透明パネルのスライドドアですが、それでも気にならない程度に防音の役目は果たしてくれています。

スライドドア

結果的に、先走ってアクリルケージを買わなくてよかったです。

ワンコの方がうるさい

我が家には先住犬のミニチュアシュナウザーがいます。顔見知りのご近所さんが家の前を通るたびに、会いたくて会いたくて、

わんわんわんわんわん!!!

彼の方があんこちゃんの何倍もうるさいです。

実際のシュナくんとあんこちゃんの競演?です。(ワンコの音注意!)

というわけで、うるさいと比較的言われることの多いコザクラインコの甲高い鳴き声ですが、静かというか、気にならないレベルになっています。

番外編:鳴き声が静かなインコ

私が出会った数少ないインコさんの中で、なんて鳴き声がちっちゃいの?!とびっくりした種類についてお伝えしたいと思います。それは、

アキクサインコ

動物病院の待合室でたまたま一緒だったアキクサインコさん。体調は悪そうではなく、健診にきている様子でした。

ケージでたまーに鳴いていたのですが、とっても遠慮がちな?声でした。それに反応してカバーの中から鳴いていたあんこちゃんの声のデカいこと・・・。

こちらの動画の鳴き声そっくりでした。

住宅事情で鳴き声が気になる方には、第一候補に挙がるインコさんだと思います。

鳴き声で手放すのを避けるために

鳴き声が大きいとされるコザクラインコですが、我が家のあんこちゃんは静かなタイプなのかもしれません。コザクラインコ、さし餌卒業4か月物語 でも記事にしたように、さし餌卒業も個体差がありました。鳴き声に関してもどれぐらいの頻度でどんな時に鳴くか?インコによって違いがあるようです。また、我が家の場合は一緒に買っている犬の鳴き声の影響も大きく関係していました。

これぐらいの鳴き声なら大丈夫だろうと連れて帰ったはいいけれど、予想以上に大きくて手放すことになってしまっては、インコさんも飼い主さんも悲しい思いをすることになると思います。

ペットショップでかわいいヒナに一目ぼれして衝動的に買い求めてしまう人がいます。ところが、鳥嫌いの家族に迷惑がられたり、鳴き声がうるさくて近所迷惑になったりして、あえなく手放すことにというケースが後を絶ちません。

『必ずしっておきたい インコのきもち』

引用で紹介した書籍の監修を務めていらっしゃる松本壮志さんが代表の『認定NPO法人 TSUBASA』のホームページには、過去の引き取り事例が掲載されています。リンク先は鳴き声が理由で手放さなくてはならなくなったケースです。「次のためのお別れ~ルイちゃん編~

インコさんと飼い主双方がハッピーでいられるように、インコを飼う前に一度鳴き声(騒音)対策をしっかり考えておくとよいですね。

おわりに

コザクラインコの甲高い鳴き声を覚悟してお迎えしたあんこちゃん。実際には防音対策らしいものも必要なく、拍子抜けするほど静かでした。

あまりに静かすぎて存在を忘れてしまうことも。

今回の記事が、これからコザクラインコを飼おうかな?と考えている方の参考になれば、と思います。

Happy インコ Lifeを。