2021/08/25
野球少年の目を紫外線から守る。スポーツ用サングラス(メガネ)のすすめ。
夏といえば日焼け。春から秋ごろまで紫外線はしっかり降り注いでいます。チビの所属する少年野球は週末はほぼ一日中屋外で練習があるので、日焼け対策は欠かせません。
今回は紫外線から目を守るスポーツ用メガネを購入するまでのお話しです。
目が真っ赤に
お肌が弱いチビが、少年野球チームに入って初めての夏を迎えたある日、帰宅すると目の白い部分が赤くなっていました。
本人は痛みやかゆみなどの自覚症状はありませんでしたが、紫外線による結膜炎を起こしているようでした。
紫外線による目への影響
チビは紫外線が最も強い10時から14時までの時間帯は、ガッツリ屋外で野球をしています。紫外線を浴びることによる目への長期的な影響を調べてみました。
- 白内障
- 翼状片(結膜(白目の部分)が異常に増殖して角膜(黒目の部分)に覆い被さってくる病気)
- 黄斑変性症(目の網膜の中にある「網膜黄斑部」の機能が低下して起こる病気。視界の歪み・視力低下)
などがあります。
どれもすぐに発症するものではなく、また紫外線だけが発症要因ではありませんが、チビにはすでに結膜が真っ赤になるという症状がでていますし、上記のような病気も予防したい。
チビは視力も悪いので、度付きのスポーツ用サングラスを作成することにしました。
度付きスポーツ用サングラスを作る
スポーツ用メガネというと、ゴーグルタイプのものしか知らなかった私。
- プロ野球選手が使っているような、カッコいいサングラスタイプのジュニア版を探す
- 掛け心地が大切なのでネットで購入はしない
以上の条件で、まずは家からすぐに行ける範囲の大手メガネチェーン店を回ることにしました。
大手チェーン店では選択肢が少ない
大手チェーン店は3店回りました。
結論から言うと、子ども用スポーツメガネやサングラスの選択肢が少なすぎました。
- 見た目イマイチのゴーグルタイプ(SWANSやFILA製)しか取り扱っていない
- 子ども用サングラスはカーブが強く度付きレンズは入れられない
ゴーグルタイプは、サッカーやバスケットボールなど、体がぶつかる激しいスポーツには適していますが、野球はそこまでのフィジカルコンタクトはありません。それ以上にチビのゴーグルタイプへの拒否感が強く、却下。
あるお店では、花粉症用のメガネを勧められました。
ズレ防止のために、メガネバンドを併用する必要がありますし、レンズはUVカット仕様でも花粉ガードのパーツはプラスチックなので、レンズ以外の横からの紫外線侵入は防げません。なによりも、ボールが当たったときの安全性についてが気がかりでした。
この記事を書いているときに改めて花粉症用メガネを調べていましたが、
保護メガネ・スポーツメガネとして代用はできません。
としっかりと記載してあるショップもありました。花粉症用メガネを勧めた店員さん、他にも同じようにセールスしていないか心配です。
オークリー正規取り扱い店へ行く
最後に回った大手チェーン店には、オークリー製のサングラスが置いてありました。担当してくださった店員さんが、
「うちでは扱っていませんが、オークリーはジュニアサイズもありますよ。」
と、他店の情報を教えてくださいました。オークリーといえば、多くのプロ野球選手が愛用している有名スポーツアイウエア。お値段もなかなかです。
ま、見るだけでも・・・
とネットでオークリー正規取り扱い店を調べて、高速を飛ばして行ってみることにしました。
都会のど真ん中のビルの一階にある、その小さな店舗は、外から見ても明らかにお高そうなメガネがずらりと並び、思わず入るのをためらってしまうほどでした。
連盟毎にサングラスの規定があることも
お店にはすでに先客が3組ほどいらっしゃいました。どのお客さんもこだわりのメガネをセレクトしたり、修理の相談だったりで、私たちの接客まで1時間以上待ちました。
さぁ、いよいよチビの番です。
当日はうっかりいつも使っているメガネもメガネの処方箋も持参するのを忘れてしまった私たち・・・。SS級認定眼鏡士(メガネ販売にたずさわる人の知識や技術を審査する、日本眼鏡技術者協会による「認定眼鏡士制度」の等級の一つ。)の方に視力を丁寧&しっかりと測定していただきました。
あとは、フレームカラーやレンズカラーの相談に乗ってもらえばいいかなぁ、なんて思っていましたが、そこで初めて、
連盟毎にサングラスの規定がある場合がある
ということを店員さんから教えていただきました。
例えば、日本高等学校野球連盟の高校野球用具の使用制限には、
・サングラスを使用する可能性のある時は、試合前(メンバー交換時)に主催者・審判員に申し出て許可を得たものの使用を認めることとする。
日本高等学校野球連盟の高校野球用具の使用制限より一部引用
・メガネ枠はブラック、ネイビーまたはグレー(ホワイトは不可)とし、メーカー名はメガネ枠の本来の幅以内とする。グラスの眉間部分へのメーカー名もメガネ枠の本来の幅以内とする。なお、メーカー名はメガネ枠と同色とする。また著しく反射するレンズのサングラスの使用は認めない。
こんな細かい規定があることを知らなかったので、
全部真っ黒!デザイン性を認めないってことね・・・
とびっくりしました。
チビのチームが所属する、全日本軟式野球連盟の規約では、2021年度版で、
3 サングラスは、大会本部の承認なしに使用できる。ただし、投手は使用できない。
競技者必携 用具・装具に関する事項より一部引用
と、高校野球よりも緩い規定になっています。
また、少年野球の世界は他のスポーツと比べると残念ながら古い考えの指導者が少なくないので、監督の好みでサングラス着用の判断がわかれる場合があることも。そのため、所属するチームの監督や連盟のサングラスの規定について確認してから購入することがベストです。
色のついた一般的なサングラスをしている子どもがプレーをしているところを、他のチーム含めてこれまで見たことがありませんでしたし、チビ自身も目立つことを嫌ったので、
- 黒いツヤ消しフレーム
- メーカーロゴはフレームと同色
- 度入り透明レンズ
の、普通のメガネに見た目が近い、高校野球対応モデル(オークリー Flak XS Matte Blackフレーム)にすることにしました。
ネット購入は注意
オークリーを始め、スポーツメガネやサングラスはネットでも購入可能です。ただし、オークリーのサングラスフレームはレンズ面のカーブがかなりキツイので、一般的なメガネ屋さんに持ち込んでも加工をしてもらえないケースも多いようです。
選択肢は少ないですが、一部のオンラインショップでは、オークリー純正レンズではないものの、度付きハイカーブレンズを入れてもらうことも可能です。
我が家では、以下のデメリットも考慮して実店舗へ足を運びました。
- カーブが強いのでいつものメガネと見え方が違い違和感があるかもしれない
- レンズの調整をしてもらうために眼科医のメガネ処方箋または、現在使用中のメガネを郵送して度数等の測定をしてもらう必要がある
- 成長期の子どものため、度数が進行する可能性がある
お店では子ども用メガネの5年間のメーカー保証がついてきます。度数が変わっても無償でレンズ交換が可能です。このメーカー保証はフレームのみの持ち込みではつけられないものです。
オークリー製の度付きサングラス(スポーツメガネ)は高く感じるかもしれませんが、お店でフレーム+レンズのセットで購入したほうがバラバラに購入するよりも安くなるケースもあるそうです。
インターネットでのフレーム購入の際は十分注意しましょう。
仕上がり日を考えて購入しよう
チビの目が結膜炎だ!
目を保護しなくちゃ!!
と、慌ててスポーツ用メガネリサーチをして、実際にお店へ行ったのはお盆直前でした。
メーカーもお盆休みに入ってしまうので、仕上がりはなんと約一か月後・・・。
それまで学校で使っている普通のメガネで代用してなんとか乗り切りましたが、賢い親御さんは、紫外線が強くなる6月頃までには使えるように準備してあげましょう。
オークリー度付きサングラスのお値段
一か月後の仕上がり予定でしたが、10日ほど早く出来上がりの電話がかかってきました。待ちに待ったメガネだったので、高速を飛ばして速攻受け取りに。
店内だけでなく外も歩いたりしてしばらく試着して、特に問題点がないことを確認してお支払いを。
その額、
フレーム:16,200円+レンズ25,000円+消費税
=45,300円
でした。
なかなかのお値段ですね。このスポーツメガネでしっかりプレーしてもらいましょう。
オークリー Flak XSの実際の装着感
学校で使用しているメガネとオークリー製の度付きサングラス(スポーツメガネ)のフィット感を比べてみました。
写真上がオークリーで、下が普通のメガネです。
日常生活で使っているメガネではかなり隙間が空いていることがわかります。
オークリー製は、野球をしていてもゴーグルのように密着しないためレンズのくもりもありませんし、ズレもありません。また、ノーズパッドは固定されたゴム製なので、万が一ボールが当たってもゆがむことはありません。
今のところ直接顔面にボールが当たったことはありませんが、オークリーのレンズは衝撃に強いことで有名なので、これに関しては心配はしていません。
レンズは見た目はクリアですが、紫外線カット率は100%ですので、以前のように目が真っ赤になることもなくなりました。
しっかりと目を保護してくれるので、パンダのように目の周りだけがクッキリと白くなってしまうのはご愛敬です。
チームメートのスポーツメガネ事情
我が家は、
- 目の保護と安全
- 装着感
- サングラスっぽさがない
以上の条件から、オークリーのユースモデル(Flak XS Matte Blackフレーム)を選択しました。
チビのチームメイトにも、スポーツ用メガネやサングラスを使用中のお子さんがいます。
- 近視でスポーツメガネが必要→FILA度付きサングラス(クリアレンズ 大人用サイズを使用)
- 外野で眩しさを軽減したい→SWANSゴルフモデル(度なし 大人用サイズを使用)
一人のお子さんは身長も体格も超小学生級なので、大人用モデルでも違和感がありませんが、もう一人のお子さんはちょっとオーバーサイズかな??という感じです。また、普段メガネをかけないので、SWANSのゴルフモデルではレンズのカーブや視界が切れることに違和感があるようです。
子ども用のスポーツメガネは安全のため、ゴーグルタイプが主流です。お値段は抑えてオークリーのようなカッコいいサングラスタイプがたくさんメーカーに展開してくれたらなぁ、と思います。
おわりに
我が家は子どもに結膜炎の症状が出てから、スポーツ用メガネ(度付きサングラス)の検討を始めました。正直この行動は遅かったです。
青年期までに一生のほとんどの紫外線を浴びる、と言われ、また目から入った紫外線は脳の視床下部へメラニン(色素)を生成するように指令を出します。
ひどい日焼けだけでなく、白内障などの目への影響・光老化(しみ・たるみ)、皮膚がん等将来の悪影響を少しでも予防するため、野球を始める時点で紫外線から目を守ることを考えてあげて欲しいと思います。
次回は色白のチビのお肌の紫外線対策についてお伝えします。