2022/08/05
篠島日帰り海水浴。シャワー、トイレ、更衣室もチェック!
毎年行っている沖縄旅行。が、今年は諸事情により行けずに夏が終わろうとしています。
お兄ちゃんはともかく、
私は海が恋しい!
小学生のチビはキレイなビーチで泳ぎたい!お魚を探したい!波に揺られたい!!
でも、日帰りで行ける愛知県の太平洋側の海水浴場はガッカリ(-_-;)するような水質の所ばかりなんですよね・・・離島にいけば綺麗かも?!と今から10年以上前に日間賀島へお兄ちゃんをつれて行ったのですが、透明度が高いのは浜辺から数メートル程度。それまで住んでいたオーストラリアのビーチを懐かしく思い描いていただけにとってもガックリしてしまった思い出があります。
ならば、さらに離れた篠島ならもうちょっと綺麗かも?!と今回主人の夏休みに合わせて急遽日帰りで海水浴に行くことになりました。
篠島を検索。トイレやシャワー情報がない!
もちろん思いつきとは言え、混雑状況や現地の海の家の有無、更衣室やトイレ、シャワーといった設備面も大切なので事前に調べまくりました。
1ページ目でヒットしたトップに来た記事には、「シャワー・トイレあり」と記載があっても、場所がわからない。篠島のホームページには記載を見つけることができない。最後に個人の旅行記ページを読んだら、
日帰り客は宿でシャワーが借りられない
なんて記載があって、そのまま帰宅したなんて書いてある・・・
マジですか?!
出発前日の夕方に篠島行きを決めた私たち。篠島の観光協会の電話受付は16時で終わっている~(T_T)
どうする?シャワーないかもよ??
と散々悩みましたが、主人の
「今どきシャワーぐらいなきゃ観光地としてやっていけないでしょ。」
という一言で決行することとなりました。
大丈夫かなぁ・・・
篠島までは車と高速船プラス乗り合いタクシーでトータル約2時間で到着
我が家は比較的高速道路のインター近くに住んでいますので、公共機関よりもぐんと早く篠島へ到着することが可能です。
お盆に入る数日前の出発だったので、人出はどうかな??と心配しましたが、全く渋滞もなく師崎港駐車場へ余裕で止めることができました。
ハイシーズンの時は、師崎港駐車場からシャトルバスが出るようです。臨時駐車場も師崎港駐車場もインターを通過(ゲートはありません。)して一直線上に見えるので迷うことはないと思います。
参考名鉄海上観光船
師崎港からは名鉄の高速船に乗っていきます。
綺麗な船内でした。篠島へ向かったのは私たち以外に釣りへ行く風の親子と旅館で一泊するだろう風(荷物が多い)の一家族だけでした。お盆直前でしたが、この人数・・・観光でやっていけるのかな?とちょっと心配になってしまいました。
篠島についてからはレンタサイクルで島をぐるっと周りがてらサンサンビーチへ行く手もあるのですが、真夏の8月です・・・そんな選択肢はあるはずなく、港のすぐ裏にあるタクシー乗り場へ直行しました。篠島港の待合室を出るとすぐにタクシー乗り場へ誘導してくださるおばちゃんがいるので、迷うことはないと思います。
愛知県内の高速道路近くにお住まいの方にとっては、県内はほぼ高速での移動だけですし、師崎港から高速船で10分程度と篠島へのアクセスはいいと思います。(ハイシーズンの渋滞は除く。)うちのように長時間の車移動はあまり好きではないファミリーにはおススメの場所じゃないかな、と思います。
シャワーのノボリを探しながらビーチへ
今回の日帰り海水浴の一番のネックはシャワーはあるのか?でした。
乗り合いタクシー(といっても観光客が少ないので私たち家族だけ。)の中から海岸前の旅館や民家の前にシャワーが使える案内板がないかと探しながらビーチへ向かいました。
タクシーの窓からチラッと見えた
シャワーあります
のノボリ。
事前の情報収集で宿泊客しか使用できないところもあることを把握していたので、タクシーから降りてから歩いてノボリが立っている所を確認してきました。
ビーチ前の道路沿いの民家と休憩場所?(釣りのお客さんが利用するようなお店でした。)の2カ所に日帰り客でも使えるシャワー室がありました。
海の家はあっても更衣室はないことはわかっていたので、あらかじめ水着を着ていったのですが、やはり、更衣室はなかったので正解でした。
さて、次はビーチでパラソルを借ります。
とっても静かなビーチ。海の家やパラソル貸し出しは一族経営??
実は、篠島へ行った当日は台風が四国の方へ通り抜けていく日でした。距離はあるとはいえ、同じ太平洋側でかなり波も荒れ模様。ハイシーズンでないということもあって、人出もないしなんだか寂しさが漂うサンサンビーチ(^^;;
さて、パラソルを借りましょうか。
ゴザとパラソルのセットで2000円なり。
ま、そんなもんかな。
おばあちゃんとお孫さんらしきお2人が店番をしていました。
それなりの規模の海の家やリゾートビーチには浮き輪などの空気入れが備え付けてあるのですが、ここにはありません。パラソルの貸し出し場所では浮き輪の貸し出しもしているので空気入れもお兄さんが持っているし、旅館前にはコンプレッサーが設置してあって宿泊客の方が使っているのを見ましたが、「貸してください!」が言えない、シャイな私たち一家。
結局私が自力で90センチの浮き輪とビーチボールを膨らませましたよ!!
しんどかったー!!!
家を出るときに空気入れを持っていこうか迷ったのですが、かさばるしなぁ、と止めてしまったのでした。よくあるこんなヤツです。↓
台風で荒れまくっている波なので透明度も低く、海藻がぐるぐると波に揉まれているのが遠目でも確認できました。が、そんなことにお構いなく突入していくうちのチビ。
一人でぼーっと眺めているとレンタルパラソルのおばちゃんが、
「ごめんなさいねー。こんな海で。いつもはもっと綺麗で魚も見えるし、静かなんだけどねぇ。せっかく来てくれたのに申し訳ないねー。」
と話しかけてくれました。こういうところが、観光色が薄いローカルならではの魅力ですよね。
さぁ、お昼にしよう!名物しらす丼も大アサリも食べてみたいよね!
さてさて、お昼も近くなったのでまだまだ海とビーチの砂で遊びたいチビをなんとか引き離し、海の家へ向かいます。
篠島には海の家はトイレがある監視所を挟んで二か所あります。
南側の海の家はどちらかというと軽食が多い感じで、食事メニューが豊富なのは北側(港から近い方)の海の家でした。
一通りメニューを見て、しらす丼を注文。
注文を取りに来たおばちゃんが、
「ボク、サバ好き?おばちゃんが4時に起きて釣ってきたんだよー!ちょっと小さいけどねおいしいよ。サービスでつけてあげよ!!」
と一人でバァーッとしゃべって厨房へ行ってしまいました。いやぁ、ローカルな雰囲気がビシバシ出ています。好きです。こういう接客。
さてやってきました、しらす丼。
予想以上のしらすの量!!
チマッと申し訳程度にのっているのが観光地メニューだと思うんですけど、これでもか!としらすがのっていました。そして、おいしかったー!
私は大アサリを注文。
大アサリって、アサリではなく、ウチムラサキという別の種類の貝なんですね。しかも食べられているのは東海地方のみだとか。
でも、焼きたてはとってもおいしかったです。(写真は取り忘れ。)
車で来たので残念ながらアルコールはなしですが、新鮮な海産物はビールに合いますよ。
荒れる波。ライフジャケットは必須です。
ビーチの真ん中、トイレがある場所に監視所があります。
といっても、観光客が多いビーチのようにライフセーバーがいる気配はなく、屋上でおじいちゃんがなんとなく座っているだけ。自分たちの命は自分たちで守りましょうね。
今回は波が荒れていましたが我が家は海水浴の際は必ずライフジャケットを装着させています。他にも子連れのファミリーがいたのですが、ライフジャケットを嫌がってつけないお子さんがいました。お父さんが手を繋いで波際を誘導していましたが、ハイになった息子さんはお父さんの制止を聞かず、波に突進していきます。
この日は本当に波が高かったですし、篠島のビーチは遠浅ではないので大人でもすぐに足がつかなくなります。
息子さんはケラケラ笑っていましたが、見ている私もそばにいるお父さんも波にさらわれるんじゃないかとヒヤヒヤ。(いや、ヒヤヒヤどころではなく、本当に怖かった。)一度波の中に入ってしまった息子さんを抱きかかえようとしたお父さん、次の大波でつけていたサングラスを吹っ飛ばされて無くしてしまっていました。
遊泳禁止ではなかったけれど、ライフジャケットは必須ですよ。子どもが嫌がったら海に入らせてはいけません。
滞在は約4時間。でも十分。
ビーチは紫外線の反射率が高いので、日焼け以外にも疲労に注意しなければなりません。もちろんラッシュガードを着ているとはいえ、全身を使って海で遊びますし、とっても疲れます。子どもと違って大人は車を運転して帰宅しなければいけません。遊びたがるチビをなだめながら2時半になったら帰るからね、との宣言通り帰宅準備。まずは、レンタルパラソルとゴザを返却しますが、貸してくれたおばちゃんに声をかけるだけでオッケーでした。
監視所の建物のすぐ横にシャワーがありますが、ここは冷たい水がでます。そこでざっとマリンシューズの砂や足の砂を落として、ビーチから一番近い民家の貸しシャワーへ向かいました。途中、海から上がった宿泊客が旅館の駐車場でシャワーを浴びて中へ入っていくのを見かけました。やはり旅館のシャワーは宿泊客専用のようです。
貸しシャワーは一室の料金になります。主人とチビが一緒の個室に入り、私は一人で使用。肝心のシャワー料金をメモしてくるのを忘れてしまいました。500円ぐらいだったかな??
シャワー室は道路に面していて、使用済みのお湯はそのまま道路へ流れていきます。シャンプーや石鹸はありませんが、環境のことを考えるとお湯だけで十分でしょう。
個室内には上に棚があったので荷物はそこに置けます。もちろん、内側から鍵をかけることができます。
サッパリして帰り支度をすることができました。
トイレが・・・残念
帰宅前に監視所一階にあるトイレへ行くと・・・
女性用トイレに大きなブツが!ガーン
周りも汚れているし、ちょっと入る勇気はなくタクシーを呼んで港の待合室のトイレへ。
と思ったら掃除中・・・
すぐに船が来てしまったので結局師崎港の待合室のトイレに行ったのでした。
仕方ないとはいえ、ここは残念ポイントでしたね。
監視所下のトイレで唖然として立っていると、足の裏をザックリ切ってしまったお嬢さんが手当てのために来ていました。マリンシューズも必須ですね。
お客さんは少ないとはいえ、海岸はいろーんなものが落っこちてますから履物はお忘れなく!
・・・うちのチビは貝殻、というかどうみても大アサリの殻だよね?誰かが食べて捨てたやつだよね?!という貝殻を拾ってきましたしね。(^-^;
渋滞もなくスムーズに自宅へ
行きはタクシー乗り場へ直行だったので、まったく利用しなかった待合室。
という複合施設なんですね。2014年に完成した建物なのでキレイでした。館内に展示してあった資料はそれほど多くありませんが、縄文時代だったか弥生時代だったかの出土品もあり歴史がある島なんだなーということがわかります。
涼しいときにぜひレンタサイクルでゆっくり島内を周ってみたいですね。けっこう遺跡好きなんです。
ハイシーズン前だけあって、帰りの高速道路も空いていてナビの予測通りの時間で自宅へ到着。
お土産は特に買って帰りませんでしたが、しらすを買っていってもよかったかな。後日スーパーの「新鮮しらす」パックを買って篠島で食べたときのようにどんぶりに豪快に盛ってみましたが、何だか違うんですよね。やっぱり獲れたての新鮮さには叶わないのかな。
おわりに
思いつきで行った篠島海水浴。
一番のネックのシャワーはありましたが、日帰り客のために更衣室も欲しかったかな。日帰り昼食ツアーなんかも検索すると数件ヒットするのですが、海水浴客も受け入れてくれるのかはなぞです。ハイシーズン前とはいえ、真夏でこの人出のなさだったので、日帰りよりも泊まってゆっくりしてお金も落としていってほしい島側(観光地側)の理由もあるかもしれません。
今回は真夏で暑かったのでビーチしか行きませんでしたが、次回はレンタサイクル周遊や、最近釣りに興味があるチビのために海上釣り堀の「釣り天国」にチャレンジするのもいいかな。
私たちにはぜっんぜん関係ない、恋人の聖地モニュメントも一応見てきましたよ。カップルなら涼しい季節がおススメかもしれませんね。
今回行った篠島もお隣の日間賀島も観光客の数は減少傾向にあるそうです。たしかにビーチ前のホテルや旅館はかなり寂れていました。海の家の気さくなおばちゃんや美しい自然、おいしい海産物がもっと注目されて活気が出るといいなぁ、と思ったのでした。