高校受験、落ちました。〜親ができることってなんだろう

恥ずかしい

もうすぐ4月。

新生活がスタートする方も多いでしょうね。

うちのお兄ちゃんも高校生になります。

高校受験が終わって、一日中パソコンの前に座ってます(ヲイ)。

第一志望校は残念な結果に終わりましたが、手を伸ばせばすぐ届くところにあったんですよね・・・

今から親ができること、というよりも、お兄ちゃんが受験生のうちにできたことってなかったかな??ということについて、振り返ってみたいと思います。

小学生のうちから少しずつトップ校受験を意識させる

あからさまに、

「あなたはトップの〇〇校を受験するのよ!」

なんて押し付けるのではなく、

  • 通学時間もかからないし、楽だね〜。お寝坊さんのお母さんもお弁当作りが助かるわぁ〜。
  • こんな面白い部活があって、楽しそうだねぇ。
  • 文化祭も体育祭も準備から盛り上がって、楽しそうな声や音が聞こえるね。

・・・

奇をてらったものでもなく、フツーといっちゃぁ、フツーなんですけどね。

文化祭とか見学できればいいのですが、この辺りの公立高校の学校見学は中学3年生対象で、申し込みが必要なところがほとんど。

お兄ちゃんも小学6年生ぐらいのときに、当時興味を持っていたものを対象とした部活が第一志望校にあると知って、目標とした時期もあったんですけどね。

それを膨らませることもなく、思い出すこともなく、こちらも話題にすることもなく・・・通り過ぎてしまいました。

が、

中学生になって参加した学校見学では、

「〇〇部の人たちのテンションやべー(°▽°)」

と、新しい志望動機ができたんですよね。

それはそれは楽しそうに見学した部活の話をしてくれました。

でも、

「その部活に入るためにがむしゃらに勉強するぞ!」

にはつながらなかった。

もうちょっと小刻みに志望校の部活のことを思い出させて、勉強するエネルギーに変えることはできたのかもな、と思いますが、なんせ、勉強の内容や、受験の話しになると途端に態度が凍るのがわかるんですよね。

よっ!反抗期!!

です。

タイミングと切り出し方をよっぽど考えないと、親子関係は悪化します。

「あんたが〇〇部の話ししてるときの顔がすんごく、イキイキとしてていい表情するんだよ。実際に入部した時のあんたは、どんな顔をするのか、お母さんも楽しみだよ。」

ちょっと芝居がかってますが、こんな感じで伝えることができていたら、違っていたでしょうか??

内申対策

この地方の高校受験では、受験校によって内申の比率が変わります。

お兄ちゃんの志望校は当日点重視。

といっても、

トップ校ですから、オール5近くの子がゴロゴロ受験するところですので、合格最低点から当日点を引いて、ある程度の内申がないとお話しになりません。

中3の2学期の時点で、すでに合格者平均内申点の子が獲得すればいい当日点から10点もビハインドがあったお兄ちゃん・・・

ちょっとでも内申を稼いで安心点が欲しいじゃないですか!

が、

定期テストは3年間ほぼ実力テスト状態_| ̄|○

副教科なんて、前日に教科書見ればいい方。

  • このまま当日90%以上の得点を目指すか?
  • 余裕があるのだから、少しでも内申点をゲットするために定期テスト対策に注力するのか?

当然、話しをしましたよ。

「テスト勉強続かないもん。2日でエネルギー切れるの見たでしょ??」

だって。

いや、そうだけれども。

その通りだけれども。

そこをどう長持ちさせるか?それが工夫ってもんでしょう??それこそが高校受験で学ぶ所でしょう??

県内の受験生の約半数が受ける模試で、ずっと偏差値70オーバーをキープしていたり、実力テスト系ではいい成績を残していたので、恐らく、そのおごりがあったのでは??と思っています。

その辺り、もうちょっと話し合いに持っていけたら・・・

って、

多分、これもまたうまく持っていかないとお互い嫌な気分で過ごすことになるでしょうね。

モチベーションキープ

ほぼ、学校の授業と課題でトップ校合格圏内五分五分までもってきたお兄ちゃん。

2学期頃までは、過去問10年分をサクサクやって、難易度や傾向を把握して、ちょっと苦手意識をもっていた英語も私と一緒に中1の文法からおさらいしたり・・・

なんてやっていたんですけどね。

冬休みを過ぎたらホントーに家では勉強しなくなりました。

模試を見る限り、動詞の変化の凡ミスとか整序英作文でもできるものとできないものの差が激しかったり、これは「なんとなくわかる」から「できる」までの定着のための深い理解と演習が足りないな、と私は思っていました。(私、英語だけは中学レベルなら口出しできるのです。)

ですから、

「一緒に教科書のシャドーイングとかディクテーションやろうよ〜」

と2学期みたいに一緒に勉強してくれるかな?

取りこぼしのあるところについての具体的な勉強方法がわからないのかな??

1人だとモチベーションが上がらないかな???

なんて、声をかけてみましたが、

「自分でやるから!」

と、アッサリ拒否。

じゃぁ、自分でやっているか?というとなーんにもやっていない。

  • 課題でワークを何周もやっている
  • 間違えたところだけピックアップして取り組み直している
  • やることはやっている!

っていう、

思い込み

やっかいですね。

だから、勉強法を工夫してみようということも思いつかない。

必要性を感じていませんからね・・・

外から見ていれば、明らかに演習不足なんですよ。例えば、単語帳持って、地道な暗記とかやってませんからね。

それでも、ほぼ学校の授業と学校からの課題で公立トップ校を目指せちゃうほど中学の履修範囲なんてなまぬるい内容なんですよ。

大学受験はそうはいかないでしょう。

  • 第一志望校に落ちた、という現実とこれまでの過程を見て、その後の大学受験に活かすことができるのか?

それとも、

  • このままの勉強で大学受験でも同じように痛い目に合うのか?(お兄ちゃんは大学進学を目標に第一志望校を決めました。)

彼次第ですね。

彼の場合、モチベーションキープというよりも、足りなかったのは、

「何がなんでもこの高校に入りたい!」

という熱量。

どうやったら持たせることができるのでしょう?

ホント、教えてもらいたいです。

ライバルの存在

先ほども書いたように、2学期までは素直に苦手克服のために英語の総おさらいなんかを私と一緒にやってくれたりしていました。

お兄ちゃんは二学期後半の受験生向けの特別講習だけ塾で受けたのですが、その週末だけの講義も

「なんかショボい。学校でやった同じことをまたやってるだけ。」

なんて言って、1ヶ月で終了。

ヲイ。

切磋琢磨する仲間、応援してくれる塾の先生、学校とは違う塾独特の雰囲気・・・

なんてものが彼のやる気を刺激してくれるかな??と思っていたのですが、甘かった。

お兄ちゃんはKY(空気読めない)なやつなんです・・・

「ライバルがどうとか、塾がどうとかって、やるのは自分だし、当然だし、周りは関係ない。」

なんて、カッコいいこと言ってましたよ、えぇ・・・

じゃぁ、やれっての!

・・・

あ、つい本音が。

彼にはライバルとかあんまり関係なかったようです。まぁ、お兄ちゃんを15年育てて、そう思っていましたけどね・・・

ちなみに、

「じゃぁ勉強やんなさいよ!!」

なんて、本人目の前にして言ってませんけどね。

なんど心の中で言ったことか。

卒業生と接点を持つ

受験までは希望する大手集団塾の特別講習のみを受けていました。

といっても、週末の復習講義は

「やってることがショボい。学校でやったことをまたやってるだけ。」

なんてエラソーに言って、一教科集中講義や模擬テスト講義のみを受講していました。

同じ中学の上位組の同級生が通っているところだし、場所も自宅から近いし、ということでなんとなーく選んだこの塾。

今思うと、ライバルとか集団塾の雰囲気とか関係ない子なので、個別指導塾で第一志望校卒のバイト君が講師をやっているところでもよかったかなぁ、と。

この辺りの個別塾(フランチャイズ)は、どこもそうかもしれませんが、基本的に定期テストや宿題対策なので、お兄ちゃんのレベルでは物足りないと思います。

塾長さんと交渉&卒業生講師君をつけてもらって、色々と第一志望校の妄想を膨らませてもらうという作戦もありだったかもしれません。

異年齢で遊んだり、近所のお兄ちゃんたちとの交流もないイマドキの子育て環境ですから、そういった人脈もお金を使う時代になっているのかもしれません・・・

結局親ができることなんてない

これまで半分反省、半分グチを書いてきましたが、結局のところ、

  • 本人の熱量を上げる
  • 勉強の仕方の工夫を重ねる

にまとめることができるんだと思います。

これって、親がアレコレどうにかできるもんじゃないんですよね。

小学生なら別ですが、相手は中学生ですから。

私自身を振り返ると、中学時代なんて定期テストは一夜漬け、専門課程に進むのは高校卒業してすぐに社会にでる勇気がないから、レベル落とした普通科へ推薦入学、とまぁ、本当に

ヘタレ

な中学生でした。

それが、ほぼ学校の授業と課題で、余裕で県内トップ校へ手が届く位置にいる人(お兄ちゃん)が隣にいると、もったいなくって、何か言いたくなっちゃうんですよね。

でも、これって本当は勉強しているお兄ちゃんを見て、私が安心したいだけ。

どんな道を選択しようと、その主人公は私ではなくて、お兄ちゃん自身。

親は見守る、話しを聞く、応援する、おいしいご飯とおやつを作る、これぐらいしかできないのです。

番外編:親もストレス発散を

何度か書いていますが、親の言うことをある程度聞いてくれる小学生時代と違って、中学生はまだまだ危なっかしいけれど、それでも一生懸命自分で考えて、やってみようと自分自身で試行錯誤する年代です。当然、親の思い通りには動きません。

私、お兄ちゃんが受験生になるまでは、

「子どもは子ども。私は私。アイツの人生だし、私にはなんの影響もないわ(°▽°)」

なーんて思っていたんです。

ところがところが、まーぁ、親の方もヤキモキ、グルグル、イライラと、ストレスがたまりましたねー。

すべて、「こんな実力があるのにもったいない!」という私の一方的な欲からですね。

一番のストレス発散は主人と話すことでしたが、(お互い最後は仕方ないよね・・・と慰めあって終わり(笑))同じようなタイプの息子を持つ仲のいい友人を自宅に呼んで、周囲を気にすることなく、おいしいものを食べてしゃべりまくったり、そんなガス抜きは必要かと思います。

おわりに

残念な結果となった今回の高校受験。

絶対に行きたい!という強い気持ちはなかったけれども、それなりに楽しく通うことを夢見ていた高校だったので、3日ぐらいはちょっと普段と違う様子だったお兄ちゃん。

この経験はきっと次の受験、もしくはこれからの人生の役にたつよ。

親の私にできることなんて多くはないけれど、一番の応援団でいたいと思う。

春から始まる高校生活、たくさんの素敵な出会いがありますように。