インコのお迎え準備:後から買い足したもの編
前回『インコをお迎えする前に準備しておきたい飼育グッズ:すぐに使うもの編』では、お迎えする前に揃えておきたいグッズについてご紹介しました。今回は、すぐに準備する必要はないけれど、のちのち必要となるものや必須アイテムではないけれど使って便利だったグッズをご紹介します。
ケージにお引越ししてからゆっくり買いそろえよう
冬生まれの我が家の『あんこちゃん』は、お迎えしてから一週間ほどはプラケースで過ごしていました。挿し餌の回数も3回から1回になり、新しい環境にも慣れ様子も元気だったので、いよいよケージにお引越し。
散々迷ってお手入れがしやすく、2本の止まり木、エサ・水入れがセットになっている『HOEI 35手乗り ステンレスケージ』を購入しました。
ステンレスケージは買って大正解!普段のお手入れ方法については、今後記事にしていく予定です。
当時はケージ以外にもあんこちゃんが快適に過ごせるようにと、止まり木や食べやすいエサ入れ、いろんなおもちゃ等々が気になって仕方がありませんでした。けれど、無駄になってももったいないので、ゆっくり様子を見ながら買いそろえていくことにしました。
1.バナナ水入れ・エサ入れ
うちのあんこちゃんは、クリッピング(飛ばないように風切りばねをカットすること。)をしてあったので、まだ上手く飛べませんし、低いところでひとり餌の練習を続ける必要がありました。
しばらくは止まり木もプラケースで使っていた手作りのものプラス、ケージに同梱されていた止まり木を一本一番低いところにセッティングしておきました。
付属のエサ入れは大きくて使いにくそうなのですが、ペットショップのお姉さんにエサ入れを別で購入したほうが良いかどうかを伺ったところ、
「皆さん優しいですよね。どんなコも頑張って食べなさい!ってうちでは付属のエサ入れしか使ってないんですよ~。」
と朗らかにこたえてくださいました。スパルタ式ですね。というわけで、使えたらラッキーということでエサ・水入れともに付属品のものをそのまま設置してしばらく様子を見ました。ところが、やっぱり水入れ、エサ入れ共に問題が発生。結局、
- 『コバヤシ 抗菌 バナナ水入れ』
- 『SANKO 浅型バード食器(S)』
- 『SANKO 小鳥のマルチカップミニ』
を新たに購入することにしました。
1-1.バナナ水飲み
ケージ付属の水入れは、容器のサイズが大きすぎて、水を入れると水浴びをしそうだし、汚れた水を飲むことになるんじゃ?と心配だったため、プラケースでつかっていた小さな陶器の器に水を入れて床に直置きしていました。様子を見ていると、ペレットは食べても水を飲んでいるかどうか怪しい状態でした。
そこで『バナナ水飲み』を導入。ケージの外から柵に差し込むだけなので、お水交換も楽ちん。
我が家のあんこちゃんは好奇心旺盛なので、最初こそ恐る恐るでしたが、水が飲める!ということに気づき、ケージにセットしてすぐに水飲みからお水を飲むことができました。
ところが、加減がわからないのか水ばかり飲んでしまい、体重は減るわ、水分の多いシャビシャビの糞をたくさんするわ、冷えたのか体を丸めて背中に顔をうずめるし、足を触ればひんやりと冷たい・・・
水入れにMaxまで水を入れるのはやめて、最小限にして飲水量も測定することに。
めちゃめちゃ焦りましたが、一日で体重も元気も戻り一安心でしたが、あればあるだけ水を飲むインコって他にもいるんでしょうか??今ではちゃんと必要な分だけ水を飲む成鳥に成長してくれました。よかった、よかった。
バナナ水飲みは私やチビの手の指の長さでは、しっかり奥まで洗えません。また、水飲み部分もぬめりがたまりやすい構造になっています。
メラミンスポンジや古歯ブラシ等で毎朝しっかり洗って使っています。
1-2.エサ入れは2種類追加
水飲み問題は解決しましたが、エサ入れに関しても徐々に使いにくさがストレスになってきました。
エサの食べにくさについては、深さのある付属エサ入れに今まで使っていた陶器のエサ入れをいれることで高さ調整してみました。ところが、器を余分に入れるので掃除の手間がかかります。
もう一つの問題は、エサ入れのカバーから一度滑って落ちてしまったことがあり、外したために糞でエサが汚染されてしまうこと。
この2点を解決するために、ケージの柵に引っかけるタイプの小さくて掃除もしやすいエサ入れを購入することにしました。
- 『SANKO 浅型バード食器(S)』(写真①)
- 『SANKO 小鳥のマルチカップミニ』(写真②)
いきなり付属のエサ入れを取っ払って、新しいエサ入れを導入してもビックリするだろうな、と思い最初は併用して慣れた頃に片づける計画でしたが、セットしてすぐに新しいエサ入れからガツガツペレットを食べるあんこちゃん・・・
逆に食べづらいのか今まで使っていた付属エサ入れは全く見向きもしなくなりました。
好奇心旺盛なインコだと、こういう時に本当に助かります。
我が家では、ストレス発散のフォージング(エサ探し)を兼ねて、エサ入れを2つセットしました。エサ入れのサイズが小さいので、1つだけをケージにつける場合、エサが足りなくなるかもしれません。また、エサ入れをひっくり返す遊びが好きなインコちゃんの場合、ケージにしっかりとくくりつけるなどの工夫が必要になると思います。
2.ナスカン
飼育本やネットのインコ飼いの皆さまの記事を見ていると、脱走記事をちょくちょく目にします。コザクラインコのくちばしの力は強いので、何かの拍子にエサ入れ部分の柵にくちばしを引っかけて、開けてしまうのだそう。
こんなチビちゃんにそんな力があるの??
と最初は疑っていました。が!エサ入れ周りや柵をくちばしで器用につまみながら移動する際に、偶然エサ入れ用扉が上に持ち上げられたのを発見。
脱走はありませんでしたが、挟まれても危険なので速攻ナスカンを購入しました。
なめても害のない素材、ということでステンレス製になるのでそれなりのお値段がしますが、安全には変えられないですね。
3.菜さし(ベジタブルポット)
飼育本にもネットでも、インコさんの「食の楽しみ」や「ビタミン・ミネラル補給」として、野菜や野草などの摂取を勧めています。
好奇心旺盛なあんこちゃんは初めて見る野菜の葉っぱも平気。最初はおもちゃとして床に置いておいたり、放鳥の時に手からあげていました。
ケージの柵にシャッキリした状態の葉っぱがセットできれば、あんこちゃんもうれしいよね、ということで『SANKO 小鳥のベジタブルポット』も購入。
小松菜、春菊、豆苗、りんごなど、いろんな野菜やたまに果物を朝セットしてはあげます。ちぎって食べたり、引っこ抜いて落としたり、楽しんでいらっしゃるようです。
『SANKO 小鳥のベジタブルポット』は深さがあるので指だけではきれいに洗えません。バナナ水飲み同様、メラミンスポンジ等を奥まで入れてしっかりと洗ってぬめりを取ります。
4.ペレットいろいろ
風邪を引いたり、甘えん坊さんだったりで、ひとり餌になかなか移れなかったあんこちゃん。
ペットショップでひとり餌練習用にとお店で与えられていたベタファームのペレット。同じものを続けて与えていましたが、あんこちゃんがペレットを食べる様子を見ているとどうも粒が大きいような・・・。くちばしの力もちょっと弱いのか食べ方が下手なのか、手であげても砕けずに落としてしまうことのほうが多かったのです。
うーん、これは食べにくいんじゃなかろうか??
ということで、ここから様々なペレットお試し旅が始まりました。うちで試したペレットは以下になります。
- ラウディブッシュ
- ハリソン
- ズプリーム
- ベタファーム
- ラフィーバー
『小鳥用品専門店 とりっぴー』では、お試しペレットが購入できるので便利です。我が家でもあんこちゃん用に、『ラウディブッシュ社 メンテナンス(50g) ニブルズ』のお試しサンプルを購入しましたよ。
量が少ないのでインコさんの食の好みがうるさくて食べなかったとしても、ペレットが大量に無駄にならずに気軽にお試しできます。
現在は、『ハリソン ハイポテンシースーパーファイン』『ラウディブッシュ デイリーメンテナンス ニブルス』の二種類を混ぜてあげています。
長かったひとり餌までの過程はまた記事にしたいと思います。
5.おやついろいろ
インコさんの食べる楽しみとして、おやつがあります。ペットショップにはそりゃもうたくさんのおやつが並んでいて、ビックリした覚えがあります。
ケージ飼いのインコさんは運動不足になりやすく、肥満にさせてしまうのが怖くて、フルーツやはちみつなどの糖を含むガッツリハイカロリーのおやつはどうしても違和感が・・・
我が家では、
- 『自然派宣言 自然派ひまわり種小粒 』(ハイカロリーなので小さくカットして)
- 麻の実
- 『黒瀬ペットフード 国産あわの穂 80g』
を
- 「アップ」と指に乗ってくれた時
- ケージに帰ってくれた時
- 人慣れのため、お客さんにあげてもらう用おやつ
として、一日に数粒あげています。
皮だけをくちばしで上手に剝いでポリポリ食べている姿はかわいいですよ。
おやつはたまのお楽しみなのに、ペットショップではドーン!と250gなんていう量で売っています。一羽飼いには多すぎるんですよね。最近は小袋のものも出てきて早めに食べきることができるので助かっています。
うちでは、すぐに食べきれる量をお菓子の空きケースにいれて、残りはタッパーウエアで密閉保存しています。
6.止まり木いろいろ
ケージにお引越ししてすぐは、低いところに練習用として付属の止まり木を入れていました。慣れてきたらいろいろとレイアウトを考えるのも、インコ飼いの楽しみの一つ。あんこちゃんのケージには、
- 『りんごの木の止まり木』
- 『KAWAI ニームパーチ S』
- 吊り橋
をセッティングしています。
もちろん一気にセットせず、期間を開けて様子をみながら増やしていきました。あんこちゃんは新しいものも数時間で慣れてくれるタイプなので、飼い主も新しいものをホイホイ試したくなってしまうのが悩みのタネです。
インコさんが遊んでくれる姿を見たいからと、ケージの広さに対して多すぎる止まり木をセッティングしないように注意したいですね。
7.お掃除グッズ
プラケースでお世話しているときは必要なかった掃除グッズですが、ケージ飼いになると、
- ケージの柵
- ケージの底
- 止まり木やおもちゃ
を掃除するための道具が必要になってきます。
我が家で使用しているのは、
- スポンジ
- 古歯ブラシ
- ウエットティッシュ
- ボックスティッシュ
一週間に一度のケージの底と止まり木などのお手入れや、月に一度のケージ丸洗いもこれらの道具でしっかり洗えます。フン切り網などにこびりついたフンをこそげ落とすために、100円ショップでもんじゃ焼き用の小さなヘラを購入しましたが、うちではフン切り網を使っていないということと、汚れが落ちやすいステンレス製ケージを購入したため、使っていません。
ケージは外で洗うため、屋外の倉庫に掃除道具をいれていますが、ウエットティッシュやティッシュ、ゴミ箱は、放鳥時のフンのふき取りをすぐにできるようにケージのすぐ近くにセッティングしています。
9.キャリー
プラケースで代用できるのですが、個人的にプラケースを目のつくところに置いておきたくないのもあって、早々に『ホーエイ ハートフルキャリー』を購入しました。
- 健康診断や元気なときの移動に
- チビとのお散歩に
- ケージを掃除中の仮住まいに
大活躍しています。
普段の住まいのケージ同様、お手入れしやすいステンレス製のものを購入しました。
プラケースでも代用できるので、必須グッズではありません。
10.ビニールカバー
冬は保温に、夏はエアコンの風よけのために『クオリス 小鳥カゴの防寒カバー Mサイズ』を購入。エサや抜け落ちた羽の飛び散りも若干は防いでくれているような、いないような・・・。
新品のビニールカバーはとにかくビニールのニオイがきついです。洗ってニオイが消えるまで干してから使用しています。
ケージの持ち手部分や外付けバードヒーターと接触しないように、またケージから出入りしやすいように扉部分に切れ目を入れたりして、カスタマイズして使っています。
あんこちゃんはカジリ遊びが大好き。ビニールもいろいろなところをガジガジしてしまうので年に一回は新品への交換が必要なようです。
11.おやすみカバー
我が家のケージ置き場は、リビングとつながったプレイルーム(子どもの遊び部屋)。仕切り扉があるといっても半透明なので、インコさんが寝る時間も少し明るくなってしまいます。
『ホーエイ おやすみカバー タイプB』は遮光性なので、これで睡眠環境が整います。
ちょっとチビが騒いじゃうと、反応してカーテンの中から
チュンッ!!!
と鳴くこともありますけれど(^-^;
12.おもちゃいろいろ
プラケース飼いのときは、小さなプラスチックボール一個のみでしたが、ケージに移行してからは、あんこちゃんのストレス発散や運動のためにいろいろなおもちゃを用意しました。
インコさんのおもちゃは小さくて、お手頃価格のものが多いので、オンラインショップでペレットを飼うついでについついカートへポチッとしてしまいます。
どんな素材のおもちゃが好きかな?と観察して、既製品だけでなく、身近にあるもので手作りおもちゃを作る楽しみもあります。
購入してから現在に至るまでの不動の人気No.1おもちゃは、『ゴーゴーペンギン』。こんなあんまりかわいくなくて、デザイン性もイマイチなペンギンのどこに惹かれるのかわかりませんが、とにかく、つつき倒す、追いかけまわす、踏んづける・・・と大好きなようです。
インコの手作りおもちゃに関しては、『これ1冊できちんとわかる しあわせなインコとの暮らし方』がとても参考になりました。次回以降にあんこちゃんの好きなおもちゃや素材、遊びについて詳しく記事にしたいと思っています。
13.水浴び用小皿
新しい環境にも慣れて、健康状態にも問題なければ水浴びにチャレンジ。
インコは水浴びや砂浴びをして、体についた汚れや寄生虫を落とす習性があります。またストレス発散にもなるそう。
100円ショップで平らな小皿を買ってきていざ水浴び!
あんこちゃんは水浴びが大好きです。毎朝エサ入れの掃除のために、チビにつかまって洗面所まで一緒に行くこともあるのですが、そんな時は蛇口の下に自らダイブ!します。
とっても楽しそうです。
おわりに
今回はインコさんが新しい環境に慣れてから、ゆっくり時間をかけて準備しても大丈夫なグッズをご紹介しました。
新しいグッズが増えるたびに、こんなものが好きなのね!これは苦手なんだ。。と新しい発見があるのも、インコさんへの愛情が深まる機会になります。
こまごまとしたグッズが増えると、今度は収納が悩みのタネになることも。我が家のインコまわりの収納問題もいずれ記事にしたいと思います。
Happy インコ Lifeを。