2020/11/16

インコの健康診断に行こう。内容と費用、注意点について

健康診断

約半年前にお迎えして、2週間で風邪を引いてしまったコザクラインコのあんこちゃん。その時のあたふたは、インコが風邪をひいた!治療と看病の実際 に記録しました。

2度目の冬を迎える前に、温度管理含めていろいろと相談したいこともあったので、寒くなる前に健康診断へ行こう!と暖かいある秋の日に、以前お世話になった動物病院へ行ってきました。

今回は健康診断の内容と費用や注意点についてまとめました。

いつ健康診断へ行く?

健康診断はインコさんに特に異常が見られないときに受けるものですので、基本的に元気な状態です。それでもなるべくならあんこちゃんに負担がかからないようにしたい。以下は健診へ行く際の注意点についてです。

真夏・真冬は避ける

真冬

元気だといっても、

  • 真夏
  • 真冬

温度調整が難しく、明らかにインコさんの負担になるような時期は避けた方が賢明です。健康診断へ行ったはずが、体調を崩してしまった!なんて悲しいことが起きてしまいます。

空いている時間帯に行く

あんこちゃんが前回お世話になった動物病院のホームページには、混雑する曜日や時間帯が記載してあります。比較的空いているという、午前中の早い時間に行く事にしました。やっぱり待ち時間が長いと、人間と同じで疲れてしまうと思うのです。

今は、動物病院を検索するとGoogleさんが混雑状況を教えてくれますので、それを参考にすることもできます。

Google検索

キャリーに毛布をかけて出かける

インコキャリー

今回は体調も良く、暖かい日だったのでプラケースではなく、別宅として使用している『HOEI ハートフルキャリー』で行くことに。

待合室にはきっと鳥さんだけでなく、ワンちゃん、ネコちゃんもいる環境になるでしょう。インコさんは繊細なので、外敵にさらされるストレスを最小限にするためと保温も兼ねて、毛布をかけていくことにしました。

健診後に調べていて知ったのですが、動物病院によっては、普段過ごしているケージで来院するよう指示があるところもあるようです。インコさんの止まり木やおもちゃなどのセッティング、広さについてアドバイスしていただけるのだとか。

あんこちゃんの獣医師さんは特に指定はされませんでした。「聞きたいことがあったら聞いてねー。」という感じなので、こちらからケージについてアドバイスしてほしい!と伝えない限り特になにもないのかな?と思います。次回以降にケージの写真を持参してもいいかも、なんて考えています。

エサと水は控える??

人間の健康診断の場合、血液検査や胃カメラ等のために朝は絶食にします。さて、インコのそのう液検査のために絶飲食は必要なのでしょうか?

答えは、

必要ない

そのうとは、

エサを貯えたり、エサを温めてふやかしたりする。

『飼い方・気持ちがよくわかる かわいいインコとの暮らし方』より引用

人間と同じように食べたものはすぐに胃に送られないので、いつもエサはたまっていることになります。ですので、

「エサを抜く事はあまり意味がありませんねぇ。」

と獣医師さんから言われました(^-^;

質問内容をまとめる

ノート

せっかくの機会ですから、普段気になっていることなどをメモして忘れずに獣医師さんに聞くことにしました。

  • 冬の保温
  • エサの内容
  • 適性体重
  • 爪切りの必要性
  • 以前見られた吐き気

あんこちゃんの体調、持ち物、そして質問内容も準備万端で動物病院へ出発です!

健康診断内容

前回の風邪だとわかったそもそものきっかけは健康診断だったので、検査の流れは把握していました。改めて健康診断の内容を記載します。

  • 視診
  • 触診
  • 聴診
  • そのう液検査
  • 糞便検査

他にも血液検査やレントゲン検査、遺伝子検査等はありますが、どれも負担がかかるものですし、必要であればそれらの検査を受ける、でいいと思い特に追加検査の希望は伝えませんでした。

そのう液検査

今回もやはり鮮やかな保定でそのう液を採取された獣医師さん。顕微鏡をのぞきながら、

「きれいですねー。」

そのう液検査
ブレブレです・・・

今回は真菌もなにもなくホッとしました。

ところで、検査中のあんこちゃんの平常心にビックリしたチビと私。触診、聴診の時もそうでしたが、鳴き声一つあげず、キャリーに戻されたあともケロッとしていました。怖いとブルブル震えるのですが、それもなし。鋼の心臓を持つインコなの?!

というわけで、健康診断のメインイベント?も無事終了したのでした。

そのう液検査についてわかりやすい動画がありましたので、ご紹介します。鹿児島県の『ゆう動物病院』さんからお借りしました。

糞便検査

インコに一番負荷がかからない糞便検査なのですが・・・

診察が終わった後でやっていないことに気づきました。あぁ・・・、検査してくださーい!って言えなかった。

キャリーの中に比較的新鮮なフンはありましたし、私が質問しまくっていたから忘れ去られてしまったのか??いやいや、請求書には再診料とそのう液検査代しか記載されていなかったので、検査忘れという可能性はない。

うーん、フンはしてすぐの新鮮なものでなくちゃいけなかったか・・・。

せっかくの健康診断の機会なんですから、遠慮していてはいけませんね。次回は事前にフンをサランラップで包んで持っていこうと思います。反省。

質問タイム

診察が終わったら、あらかじめノートにまとめておいた質問をしていきます。

冬の保温

手元にある飼育本には、健康な若鳥や成長の場合、温度の目安として15-28℃と書いてあったり、20-25℃だったり、寒そうなサイン(羽毛を膨らます、顔を背中にうずめる)を見せたら保温する、神経質になる必要はなく過保護にしない・・・等々、色々書いてあって、結局どうしたらいいの??状態。

うちへお迎えしたばかりで風邪を引かせてしまったということもあり、やっぱり保温に関して神経質になってしまうのだと思います。ということで、まずは保温開始時期について獣医師さんに質問をしました。

「寒がっていたり、体調が悪そうなら28-30℃。30℃キープでもいいぐらいです。でも、普段はそんな温度管理をしなくてもいいですよ。」

え?そうなの??

発情過多にならないように、季節の移り変わりを温度や湿度で感じながら過ごせる環境を作ってあげればいいということにようやく納得できました。

やっぱり、あんこちゃんと温度計のにらめっこは続くのね~。

エサの内容と適性体重

風邪で通院していた頃、胸筋の発達未然と体重が軽いことを指摘されました。ひとり餌になった頃には自分で色々と調べて、

どうやら、幼鳥や換羽期には高たんぱくのエサを与えてあげた方がいいらしい・・・

と、ネットの情報を頼りに通常の栄養素が含まれている成鳥用の『ラフィーバー プレミアムデイリーダイエット フィンチ』、『ハリソン アダルトライフタイム スーパーファイン』に加え、高たんぱくの『ラウディブッシュ ブリーダー ニブルズ』を混ぜてあげていたのでした。

ただ、これも自己判断ですし、栄養過多になる心配もあります。エサの内容とあんこちゃんの適性体重について聞いてみました。

「コザクラインコの中では小さ目でしょうね。でもこれぐらい(45g前後)がこの子の適性体重何だと思います。この体格で55gあったら肥満ですね。」

「エサはペレットならメンテナンス(成鳥用)だけで大丈夫ですよ。換羽の時もペレットなら特に追加は必要ないです。青菜もちゃんとあげてくださいね。」

ということでした。

ショップからお迎えしたときはすでに風切り羽をクリッピングしていたあんこちゃんも、知らないうちに(!)すっかり羽が生え代わっています。ヒナ換羽というものです。そういえば、迎え入れたばかりの頃はヒヨコみたいに全身黄色だったのが、今は頭のてっぺんがほんのりオレンジ色で顔の白い毛色も目立つようになり、尾羽にも薄く色がついています。

ヒナ換羽

・・・換羽、よくわかんない・・・。

獣医師さんによると、長い羽以外にふわふわの羽毛がケージの底にたまるほど抜けるコがいたり、少しずつ生え変わるコがいたりと色々だそうです。

次回はあんこちゃんの換羽がわかるかなぁ??

爪切りの必要性

風邪での最後の通院日に、手技も見学したくてお願いした爪切り。でも、失敗したときの出血なんかを考えるとやっぱり自分ではなるべくやりたくない・・・。だって、体の小さいインコさんは、体重の1%以上、数滴の出血で大量出血になってしまうのだそう。ひー!!

あとは、どれぐらいの長さだと爪を切る必要があるのかもわからない。

それらに対して獣医師さんは、

「服とか何か引っかかりますか?そうじゃなきゃ切る必要はないですよ。」

なるほど。これからは「爪が引っかかる」を目安に爪切りに動物病院にお世話になろうと思います。

毎日観察をしていて明らかに爪が伸びすぎている!というのをこれまで見ていません。

自然木でつくられた『ニームパーチ 止まり木』は効果があるのかしら???

吐き気について

風邪の受診が終了して四か月ほどの間、ときどき「オエーッ」と吐き気を催していました。毎日ではないし、体重やその他特に変化はなかったので再診はしなかったのですが、この時の症状について聞いてみました。

「もしかしたら、そのうにまだ菌が残っていたのかもしれませんね。」

ちなみに、今は全く吐き気はありません。

費用

今回の健診にかかった費用は、以下です。

再診料 800円(税抜)
そのう液検査 950円(税抜)

健診でも再診料なんですね。

消費税込みで1900円ほどでした。

ワンコに比べて、やっぱり安く感じます。体重換算したらお高いですけどね。

動物病院のコロナ対策

前回受診時は、コロナによる感染が大きく広がっていない時期でした。今回は人間の病院だけでなく、動物病院でもコロナ対策が取られていました。具体的に来院した飼い主が取る行動として、

  • 待合室入退室時にアルコール消毒
  • 待合室利用は一組まで
  • 診察及び会計の際は飼い主の携帯電話へ連絡。それまで自身の車で待機

以上でした。

待合室で他のワンちゃん、ネコちゃん、それにインコさんを見たり、飼い主さんとおしゃべりするのも動物病院での楽しみ?だったりするので、自家用車待機は寂しいですが、仕方ありません。

動物病院は当然感染症を持つ患畜さんがいらっしゃる確率も高いので、コロナ以外にもそういった感染リスクからも守られるメリットもあると思います。

定期的な健康診断は必要?

今回は、前回の風邪の受診から約9か月後の健康診断になりました。動物病院のホームページや飼育本などでは、季節ごとや、半年から少なくとも1年ごとの健康チェックを勧めているものがほとんどです。健診は症状を隠しがちなインコさんの病気の早期発見に役立つとはいえ、すべての病気を未然に防ぐことはできません。人間の場合も同じですね。

それらを踏まえて、あんこちゃんはどうしましょう??健診のメリット・デメリットを考えてみます。

メリット

  • 発情や換羽等、未経験のトラブルに対する相談先の確保
  • 気づかなかった病気の早期発見
  • 健診費用が安い
  • 健診を利用して他の動物病院の下調べができる

デメリット

  • 移動やそのう液検査などインコに負担がそれなりにかかる
  • 通院に30分以上かかる

インコ育て一年目の私としては、やっぱりわからない(未経験)ことが多すぎます。とりあえず成鳥後期(小型で4歳ごろ)までの反抗期があったり、発情トラブルが起こりそうな時期までは半年から一年ごと、気候のいい春や秋に通ってアドバイスをもらいながら安心してお世話したいな、と思っています。

ただ、やっぱり動物病院まで遠いのがネックです。自宅から若干近い所に鳥さんの診察が可能な動物病院が数件あるので、そちらも受診してみようかと考え中です。

おわりに

我が家にあんこちゃんが来て、二回目の健康診断が終わりました。前回は風邪の診断だったこともあり、その看病や治療のことで頭がいっぱいでしたが、今回は今の時点で気になることを獣医師さんに聞く事ができました。

同時に、糞便検査をスルーされてしまったり反省点もありました。

インコ飼育の先輩がいないと、かかりつけの獣医師さんは強い味方になります。健診の機会を上手く利用して、快適なインコ生活を送りたいですね。

Happy インコ Lifeを。